研究概要

コミュニケーション / インタラクション

人間のコミュニケーションは情報伝達のための存在だけではありませんし、それでは説明しきれない事が多様にあります。人と機械のコミュニケーション研究をとおして、人間のコミュニケーションの本質を見いだしながらその中で、人間のコミュニケーションを支援するような「場」づくりや「支援システム」づくりを目指します。人間のコミュニケーションは創発的であり、コミュニケーションを重ねる中で気づきが生まれ、意味の生成が行なわれます。ただの「通信」を超えたコミュニケーション理解を生み出したいと考えています。


2012年 計測自動制御学会 知能システムシンポジウム OS「コミュニケーション場のメカニズムデザイン」
にて発表したポジショントークの発表資料


1. 書評を媒介としたインフォーマルコミュニケーションの場の形成:ビブリオバトル

リアルの場と、ヴァーチャルの場でのコミュニケーションのマッシュアップ。本という誰もが身近に感じる媒体を書評という「語り」により活性化することでひととひとを繋ぎ、ひとと本を繋ぐゲーミングの場のデザインを行ないました.ビブリオバトルは現在、普及委員会が組織され、全国的な広がりを見せつています.

主要な研究業績
1. 谷口忠大,川上浩司,片井修
ビブリオバトル:書評により媒介される社会的相互作用場の設計
ヒューマンインタフェース学会誌, Vol.12 (4), pp.93-104 .(2010)  [PDF]
2. 奥健太, 赤池勇磨, 谷口忠大
推薦システムとしてのビブリオバトルの評価
ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.15 (1), pp. 95-106 .(2013)  [PDF]
3. 谷口忠大
ビブリオバトル-書評を媒介したコミュニケーション場の広がり-
図書館雑誌 V0l. 105, No. 11, pp. 753--755 .(2011)解説記事 [PDF]


2. 機械学習を用いたインタラクティブ楽曲生成

自動作曲システムを構成しますが、それは、人間を排除したシステムではなく、人間の「思い」を如何にシステムがとりこめるかという、インタラクションの設計でもあります.機械はどこまでいっても、人間を完全に理解する事は出来ません。また、一方で人間も他の人間を完全に理解出来る者ではありません.それを埋めるために、インタラクションが存在するわけです。そのインタラクションを上手い方向へと導いていく設計と、知能が求められます.

主要な研究業績
1. 白井亨,谷口忠大
階層Pitman-Yor言語モデルを用いた自動作曲手法の提案
2011年度人工知能学会全国大会(第25回)JSAI2011, 3B1-OS22c-10 .(2011)  [LINK]
2. Akira Shirai and Tadahiro Taniguchi
A Proposal of an Interactive Music Composition System Using Gibbs Sampler
14th International Conference on Human-Computer Interaction ( Human-Computer Interaction, Part I, HCII 2011, LNCS 6761), 490-497 .(2011)  [PDF]

インタラクティブ自動作曲の生成結果例:IWATE fall in love

3. ソーシャルネットワークでの推薦アルゴリズムの構築

WEB空間でのインタラクションと実世界のインタラクション音間には分かち難い関係がうまれ、それらを両睨みにしながら、コミュニケーション支援を考えることが必須となっています.その一つの題材としてTwitter上でのネットワーキングを考え、人間のコミュニケーション活動を加速する、情報推薦手法の検討を行って居ます.

主要な研究業績

1. 古賀裕之,谷口忠大
潜在トピックに着目したTwitter上のユーザ推薦システムの構築
ヒューマンインタフェースシンポジウム2010, .(2010)  [PDF]
2. 須藤健也,古林邦彬,長坂翔吾,谷口忠大
潜在ディリクレ配分法を用いた話題伝播ボットの開発
第57回システム制御情報学会研究発表講演会, .(2013)  [PDF]


4. 「発話権取引」:会議を経済学で見つめるアプローチ

会議の時間は限られています.そこで,何がおこっているでしょう?多くの会議では,誰かの発言を待ったり,やたら,一人の人が話しすぎたりします.これらを発話時間を利用する権利,発話権のやりとりという視点からモデル化し,会議改善の糸口を探します.

主要な研究業績

1. 古賀裕之,谷口忠大
情報の非競合性に着目した発話権取引市場の分析
第39回 知能システムシンポジウム, .(2012)  [PDF]
2. 古賀 裕之,谷口 忠大
発話権取引:意思決定の場におけるコミュニケーション支援のためのメカニズムデザイン
2011年度人工知能学会全国大会(第25回)JSAI2011, 3A1-OS11a-7 .(2011)  [LINK]
3. 谷口忠大,須藤秀紹
コミュニケーションのメカニズムデザイン : ビブリオバトルと発話権取引を事例として
システム制御情報学会誌 55(8)339-344 .(2011)解説記事 [PDF]


5. 「対話空間」 市民参加の場づくりへのアプローチ

まちづくりの中で生じる、さまざまな問題を解決していくためにはどのようなコミュニケーションの場づくりをしていけばいいのでしょうか?社会における問題解決を促進するためのコミュニケーションの場づくりに挑戦しています。

主要な研究業績

1. 谷口忠大,山田章博,大島祥子
ソフトシステムズ方法論に基づいた市民参加の為の場の構築 ~自転車都市・京都への対話空間の取り組み~
第37回 知能システムシンポジウム, pp. 287-292 .(2010)  [PDF]